国際色あふれる!アース・セレブレーション2025現地レポート 2025/10/14 あそぶ たべる 約2万人が佐渡に集うフェスティバル 2025年8月22日から24日の3日間、佐渡市小木地区を舞台に「アース・セレブレーション2025」(以降、アース・セレブレーション)が開催されました。1988年に始まったこのイベントは、太鼓芸能集団「鼓童」と佐渡市が主催し、今年で38回目を迎えます。佐渡のみならず、国内外からアーティストや出店者、そしてアース・セレブレーションを目指して訪れた観客は約2万人。佐渡の自然と文化を背景にした“世界とつながる祝祭”として、島を代表するイベントです。 今回は、3つの注目ポイントを中心にフェスティバルを振り返ります。※モデル【旅佐渡ガール・さや】 ポイント①自然と一体となる屋外の会場 ポイント②三夜連続のハーバーコンサート ポイント③ワークショップ&マーケット 来年は2026年8月21〜23日に開催決定! ポイント①自然と一体となる屋外の会場 イベント会場は両津港から約1時間、小木港周辺に点在しています。海を望むハーバーエリアを中心に、みなと公園や小木商店街一帯がフェスの舞台。地域住民が日常生活を過ごしているのが間近に感じられる距離感や、夕暮れには海から吹く風が心地よく、夜には満天の星が広がるなど、自然環境そのものがアース・セレブレーションらしい演出の一部となっています。 一方、港町の風景に溶け込むように行われる大きなステージは、一般的な音楽フェスとは異なり自然と町とが共存する独自の雰囲気…。 天気に恵まれ、より大きな空の下で島のパワーを感じられる空間に 小木港では、直江津と佐渡をつなぐカーフェリー「こがね丸」が来客をお出迎え ポイント②三夜連続のハーバーコンサート アース・セレブレーションのメインとなるのは、海の目の前に設営された野外ステージで行われるハーバーコンサート。今年も、三夜三様のプログラムが組まれ、日替わりで賑やかな音楽が披露されました。 1日目(8月22日)「Kodo Synergy」 鼓童の単独公演。シンプルながら重厚な響きで、太鼓の音が海と夜空に反響し、佐渡の自然と共鳴するような舞台となりました。 2日目(8月23日)「el tempo × 鼓童」アルゼンチン発のリズム集団「el tempo」との共演。即興性の高い演奏と鼓童の太鼓が融合し、予測できない展開が続くダイナミックなステージが繰り広げられました。 最終日(8月24日)「祝祭 ‐ Earth Beat」海外アーティストを迎え、多文化が交わるフィナーレ。韓国太鼓や歌声が加わり、リズムと声、身体表現が重なり合う祝祭的な空気が会場を包みました。 時間帯によって変わる空や海の色合いも、演出の一部。客席には“踊りたい人専用ブース”も用意されて、多くの観客が飛んだり跳ねたり手拍子したり、それぞれの楽しみ方で音楽と自然が調和した独特の体験を提供していました。 ポイント③ワークショップ&マーケット 日中には鼓童による和太鼓ワークショップや商店街での鬼太鼓、笛や打楽器演奏などのワークショップが開かれ、観客がアーティストと一緒に演奏したり、実際に舞台に立って参加できる機会も設けられました。子どもから大人まで幅広い層が参加し、体験を通じて佐渡の伝統芸能に触れる様子が見られました。 ワークショップ「みんなでどん!太鼓体験!」では、国際色豊かな参加者たちと太鼓を演奏 2日目朝、生演奏に合わせてみんなでラジオ体操! 「佐渡の芸能 門づけ」は小木商店街の一角で行われた また、会場各所に展開されたマーケットでは、地元食材を使った飲食や民藝品、世界各国の雑貨などが並びました。天候にも恵まれ、野外でドリンクや佐渡の海鮮を頬張るなど、一般的な音楽フェスにはない、さまざまな方が楽しめる工夫が垣間見えるのも、アース・セレブレーションの魅力です。 まだまだ厚さの厳しい頃、明るいうちからビールが進みます! ちなみに、佐渡の手ぬぐいを使った笠「カッサード」は日除けとして人気を集める、アース・セレブレーションには欠かせないファッションアイテム。常連客を中心に、会場の雰囲気を彩る存在となっていました。 来年は2026年8月21〜23日に開催決定! 「アース・セレブレーション」は、太鼓芸能集団「鼓童」を中心とした音楽と世界各地の文化、そして佐渡の自然が交わる特別な風景を見ることができる、3日間限定のフェスティバル。佐渡の自然環境を活かした舞台設定、観客が主体的に参加できるプログラム、多様な文化交流。そのすべてがこのフェスティバルを価値づけています。 会場を歩けば、音楽を楽しむだけでなく、地元の人々と会話を交わしたり、佐渡ならではの食や工芸品に触れたりと、島全体が祝祭の舞台であることを実感できます。小木の港町の商店街を散策する時間も含めて、「フェスを軸とした佐渡での時間」そのものが大きな魅力となっています。 最後に、今年度のアース・セレブレーションを無事に終えた実行委員長・上之山博文さんに、今年のイベントについてお話を伺いました。 上之山さん「アース・セレブレーションでは、佐渡の人と島外からのお客さんがより交われるような機会や動線作りを心がけています。小木の人たちとのちょっとした会話や佐渡の暮らしの様子が、わざわざ島に足を運んでくれた人の記憶に残ってくれたら嬉しいですよね。今年で38年目ですが、アースはまだまだ進化中。今後も島の人たちを巻き込んで佐渡の良さを魅せていけるようがんばります!」 佐渡の自然や文化とともにますます進化を続ける、アース・セレブレーション。来年もまた、小木の海風と太鼓の響きが、世界中から訪れる人々を迎えてくれることでしょう! 前の記事 あなたの佐渡旅をご案内。佐渡汽船コンシェルジュの出番です 最新の記事 あそぶ たべる 2025/10/14 国際色あふれる!アース・セレブレーション2025現地レポート あそぶ 2025/09/05 あなたの佐渡旅をご案内。佐渡汽船コンシェルジュの出番です あそぶ とまる 2025/08/01 【初参加もリピーターも必見】1年に一度の野外フェスティバル!佐渡開催「アース・セレブレーション 2025」の楽しみ方4選 もっと見る PAGETOP チケット予約・変更 チケット予約・変更