さどトリコ

佐渡汽船社員が実際に行って見て感じた、
佐渡のとっておき情報をお届け。

佐渡の楽しさを余すことなくお伝えします。

ここは火星!?佐渡で見つけたとっておきのフォトスポット ~佐渡ジオパーク~

2018/11/14

あそぶ

・記事内容は公開日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により予告なく変更される場合がありますので、詳細はそれぞれのお問い合わせ先にご確認ください。
・ご旅行中は佐渡の「新しい生活様式」を取り入れてお楽しみください。


おはよ〜

こんにちは!外食の写真は欠かさず撮る乙川です。
さて、佐渡島には絵になる風景やスポットがたくさんありますよね。。海や山、満天の星空に夕日、鬼太鼓や朱鷺・・・
実は有名なフォトスポットのほかにもっとディープなフォトスポットがあるのをご存知ですか?

それは佐渡ジオパークです!

佐渡島の小木半島は大昔に海底火山の噴火や繰り返し起こった地震により海底が隆起してできました。島全体がジオパークの佐渡島には火星のような不思議な地形や、溶岩が冷えて固まっただけとは思えないほどアートな岩が存在するのです!

せっかく佐渡に行くなら、ひと味違った非日常の風景を思い出に残しませんか?

そもそもジオパークとは?

ジオパークとはジオ(地球・大地)とパーク(公園)を合わせた造語です。豊かな自然を保全・保護し地域資源として活用することが求められています。

佐渡島は「日本ジオパーク」に認定されており、自然を愛し、学習・教育に活かし、観光客を受け入れ、持続可能な地域の活性化を図る取り組みを行っています。(引用:佐渡ジオパーク公式HP)

今回は佐渡ジオパーク推進協議会の方にジオパークを案内していただき、「ここって本当に佐渡島?」と思うくらい異世界を感じられるフォトスポットの一部をご紹介します。

※佐渡島は島全体がジオパークの範囲となっています。国の天然記念物及び名勝地に指定されている場所があります。そのため岩石や植物の採取は禁止されており、許可を得た場合でも採取は最低限に留めて下さい。

※規制区域での地質調査には許可が必要ですので、早めに佐渡ジオパーク推進協議会事務局へご連絡をお願いします。(研究者の皆様へ(佐渡ジオパーク公式HP))

ここは火星か!? 宿根木海岸

まずご紹介するのは、三角家が有名な宿根木(しゅくねぎ)地区です。ここの海岸線を右手に見ながら、宿根木海岸遊歩道を進みます。

相馬崎隧道。センサーで灯りがついて遊歩道として整備されています。

「崩落しそう~! 怖い~!」と思わず叫びましたが、実は大丈夫なんです。

これらは水中火砕岩(すいちゅうかさいがん)と呼ばれ、石の中でも柔らかく、ひび割れがないので落盤の危険性が少なく、比較的安全なのです!(引用:ジオパークの視点で巡る相川・小木・国中

相馬崎隧道を抜けると・・・いよいよ・・・

宿根木海岸 大地の力強さが伝わってきます。

到着しましたー! すごい迫力! 

え、火星? ここは本当に地球? 佐渡島?

こちらの宿根木海岸はもともと海底でしたが、地震により隆起しました。隆起した後に、長年の波と小石により削られて平地になり、背後に急な崖ができました。このように宿根木海岸は地震と侵食を繰り返して今のような地形になりました。

一体どれだけの年月をかけてこの地形になったのでしょう。

地球のダイナミズム、佐渡島の大地の歴史を感じますね。

モデル気分になれちゃう宿根木海岸

カメラのレンズに収まりきらないくらい広い平らな海岸です。

思いっきり引きで撮るのもよし、少し寄って撮るのもよし。

新潟発女性アイドルグループのメンバーも撮影に訪れたそうです!

地球のすごさを感じられる場所ですが、撮影や移動される際は足元に注意してくださいね。
とてもゴツゴツしているのでスニーカーが必須です。日陰もあまりないので、暑い日には帽子があるといいですよ。

有名な「青の洞窟」もジオパークだった!

さて、お次は「青の洞窟」と呼ばれ、シーカヤックのスポットとしても人気の琴浦(ことうら)の「竜王洞(りゅうおうどう)」です。

実はこちらもジオパーク。

さっそく歩いて竜王洞のある琴浦洞窟へ向かいます。琴浦洞窟へは小木ダイビングセンターの横の洞窟を通っていきます。

※2020年現在、落石の恐れがあるため通行止めとなっております。

琴浦海岸へ続く洞窟

薄暗いところもあるので、進むときは足元にご注意くださいね。
光が見えてきました!

琴浦洞窟へ 草むらと岩場のコントラストが印象的

歩くこと数分で、琴浦洞窟に着きました。
奥の方にはごつごつとして迫力のある洞窟が見えますね。

琴浦洞窟の案内板

小木半島の中で最も大きいことで知られている琴浦洞窟は、海の侵食を受けてできた海食洞(かいしょくどう)です。

地震によって海底が隆起し、そこへ波の力や岩の割れ目の空気の圧縮と膨張でくぼみが深くなり、今のような奥行きが深い洞窟になりました。

足元に注意しながら進むと、見えてきました!

通称「青の洞窟」

ここが有名な「青の洞窟」です。
天気のいい日は海の色が青く光って、海底まで透き通って見えます。

青の洞窟は透明度抜群です

青色でもない緑色でもない、吸い込まれそうになる海の色ですね。

柵や手すりはありませんので、本当に吸い込まれて海に落ちないようにお気をつけください!

琴浦洞窟 ミステリアスな雰囲気です

青の洞窟の裏手にもまわれます。

天井が波の影響を受けて、侵食されています。長い年月をかけて自然の力が生んだアートな空間ですね。

シーカヤックでも徒歩でも行ける竜王洞ですが、波が高い日や天候が悪い日は特に注意して歩いてください。

特に地震後は津波が発生する可能性があります。

観察地(宿根木~琴浦間)には津波避難路が2箇所ありますので、「津波避難路」の標識のある場所を確認しておくのをお忘れなく!

いかがでしたか。佐渡島のとっておきのフォトスポット、ジオパーク。

よりも新聞にもご紹介していますので、チェックしてみてください。

佐渡ジオパーク推進協議会ではジオガイドも行っていますので、ジオパークの知識を得ればいつもとはひと味違った、素敵な写真が撮れるはず!


今回ご紹介のジオパーク

・宿根木海岸(しゅくねぎかいがん)

【住所】  〒952-0612 新潟県佐渡市宿根木 バス停:宿根木(宿根木線)から徒歩5分ほど
【営業時間】 なし
【定休日】 なし
【料金】 なし
【駐車場】 あり(宿根木たらい舟はんぎり近くの海岸)

・琴浦洞窟(ことうらどうくつ)

【住所】 〒952-0606 新潟県佐渡市琴浦 バス停:琴浦(宿根木線)から徒歩10分ほど
【営業時間】 なし
【定休日】 なし
【料金】 なし
【駐車場】 あり(小木漁港前にスペースはありますが、地域住民の方も出入りされますので、ご利用にはご配慮ください)

ガイドもやってます! 佐渡ジオパークについてはこちら

佐渡ジオパーク推進協議会

【住所】 〒952-0206 佐渡市畑野甲533番地
佐渡市役所 畑野行政サービスセンター4階
【電話番号】 0259-66-4160
【ウェブサイト】 https://sado-geopark.com/


LINE

X

facebook