さどトリコ

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売店で見かけた気になる存在「柿もち」。あなたも素朴なおいしさのとりこに。

2021/07/09

たべる


・記事内容は公開日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により予告なく変更される場合がありますので、詳細はそれぞれのお問い合わせ先にご確認ください。
・ご旅行中は佐渡の「新しい生活様式」を取り入れてお楽しみください。


こんにちは!
佐渡汽船の小林です。

皆さんはいつもお店で見かけて気になっているけど、まだ買ったことないんだよな~っていう商品はありませんか?
私は、両津港売店に行くたびにいつも気になっていた商品があったんです!

それは、「柿もち」!
「かきもち」っておかきのこと?
そんな風に思う方も多いのかなと思います。

干し柿を練りこんだお餅「柿もち」はご存じですか?

両津港売店の様子。
柿餅本舗のコーナー。

「柿もち」とは干し柿を練りこんだお餅。
私は干し柿もお餅も大好きなので、絶対においしいと思っていましたが、初めて見る組み合わせ。
いったいどんな味?と気になり、購入してみました。

4切入の切り餅。

焼いて食べてみると、想像以上のおいしさにびっくり!

これはぜひ作っている方にお話を聞きたいと思い、製造元の「佐渡の柿餅本舗」を訪ねてみました。

「佐渡の柿餅本舗」の五十嵐さんご夫婦にインタビュー!

八幡町はだいだいこのあたり。

柿餅本舗があるのは、両津港から約30分、真野湾に面した八幡町。
お店を営む五十嵐敏郎さん、尚子さんご夫婦がやさしい笑顔で迎えてくれました!

五十嵐さんご夫婦。お二人とも優しい笑顔が印象的。

お邪魔してすぐ、特別につきたての「柿もち」を出していただきました。

「いただきます!」

つきたての柿もち。上の塩がいいアクセントに。

しっかりとした食感で、噛むほどに干し柿の味が口に広がります。
ざらりとした舌触りや自然な甘さは、まさに干し柿そのもの。
そのままの表現ですが、「もちもちした干し柿」という言葉が一番しっくりくるかもしれません。
もちろん、焼いた「柿もち」も同じ食感、風味を味わうことができますよ!

「柿もち」の誕生秘話

お餅に干し柿を練り込んだ柿餅は、尚子さんの地元 佐渡の羽茂や赤泊などの地域で作られていたふるさとの味でした。
敏郎さんの定年後に、夫婦で佐渡へ移住してきたことをきっかけに
「尚子さんのふるさとの食文化を守りたい」
という思いで柿餅をつくることを決意しました。

干し柿は外はしっかり固く、中はとろりと柔らかい。

とにかく、使用する素材にとてもこだわっている五十嵐さん。

お餅のもち米は佐渡産こがねもちを使用。
柿はもちろん佐渡のおけさ柿。
塩も佐渡産のものを使用しています。

五十嵐さんは質の良いおけさ柿を選んで、出来る限り自然の力で乾燥させています。
また、干し柿は揉むことで白い糖分が出てくるのですが、柿餅本舗の干し柿は丁寧に揉むことで均一に白くなって優しい甘さに。

柿もちに使用しているカチカチの干し柿。

家庭で作られていた柿餅ですが、商品化するのはとっても難しかったそう。

柿に含まれるタンニンは熱をかけすぎると「渋戻り」といって、柿の渋が干し柿に戻ってしまいます。そのため、温度の調節が難しく加工がとても大変。
また、普通の干し柿は糖分・水分が多いので、お餅が固まりにくくなってしまいます。五十嵐さんは餅を固まりやすくするために固い干し柿を使っています。

苦労を経て、ようやく完成した時には、地元のお菓子屋さんに
「難しいのによく作ったね!」
と驚かれたほど。

「柿もち」以外にも個性豊かなお餅がたくさん!

柿餅本舗のお餅シリーズ。

今では柿もちの他にも、いろんなお餅を取り揃えています。

「ゆず餅」は柚子の皮と果汁が入っているので、食べた瞬間から柚子の香りを感じることができます。
ちなみに私は、うどんに入れて力うどんにして食べました。柚子の味が濃いので薬味代わりになった程です!

「古代餅」は、古代米2、こがねもち8の割合にして作っています。古代米「朝紫」のきれいな色を出すのが大変だったそう。古代米のプチプチ感がアクセントになっています。

ほかにも、佐渡産こがねもち100%の「黄金餅」や、佐渡の山で採れたよもぎを使った季節限定の「よもぎ餅」などがあります。

柿餅本舗では、お餅を油で揚げておかきにした「かき餅」も!

これがまた、一度食べ始めたら止まらなくなるおいしさなんです。

柿餅本舗のかき餅シリーズ。

「柿もち」を使った「柿のかき餅」は手作業でこだわりの薄さに切った柿もちを米油で揚げた、カリカリ食感が楽しい一品。
甘じょっぱさがクセになって先輩社員は一気に一袋食べてしまったそうです!

「えごまのかき餅」はえごまの香ばしさとサクサク食感でお茶うけにもおつまみにもいいかもしれませんね。

「めでたいかき餅」はパッケージに「祝」の文字があるように、古代米のかき餅の赤、黄金餅の白が入った縁起の良い詰め合わせです。さらにゆず餅、よもぎ餅が入っているので、一度に4種類の味を楽しむことができます。

全部お皿に出して、かき餅パーティー。

どのかき餅も食べきりサイズというのも、五十嵐さんのアイディア。
もうちょっと食べてみたいなというサイズ感が、リピートしたくなっちゃいます!
持ち運びもしやすいので、船の中で食べるおやつとしても、おみやげとしても◎

体にやさしい玄米茶はいかが?

最後にご紹介したいのが、「黒焼き玄米茶」。

ノンカフェインで体にやさしい。
冷たくしてもおいしい。

佐渡産コシヒカリの玄米をじっくり焙煎したお茶は、お茶なのにまるでコーヒーのような見た目の黒さで、香ばしい味わい。
コーヒーのカフェインが心配な方は気軽にコーヒー気分を楽しめますよ。

佐渡の素材にこだわった食を満喫しませんか?

「素にして上質」をモットーにして、佐渡の素材にこだわった、優しい味わいの商品を送り出している五十嵐さんご夫婦。

「旅の楽しみは、食を通じて現地の人との会話を楽しむことなんです。」
そう話す敏郎さん。

現在はお休みしていますが、柿もちづくり体験や島内での出張販売などを行って、お客様との会話を大切にしています。

今回、五十嵐さんご夫婦とお話して、丁寧で誠実な人柄が商品に出ているな~と感じました。

柿餅本舗の商品は佐渡島内等で購入することができます。
食をきっかけに佐渡へ旅してみるのもいいですね。

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佐渡の柿餅本舗(さどのかきもちほんぽ)

【住所】〒952-1313 佐渡市八幡町54番地
【店舗電話番号】0259-67-7856
【営業時間・営業日】不定休となりますので、五十嵐さんの連絡先(090-8176-1971)までお問い合わせください。
【駐車場】あり(ご来店の際にご案内いたします)
【ウェブサイト】https://sado-biyori.com/blog/kakimochihonpo/
【販売場所】佐渡島内八幡町本店・佐渡汽船両津待合室売・佐和田ムサシ地場産品コーナー 
           西三川果物直売センター・ホテル万長
      新潟県内新潟三越伊勢丹 1 階越品コーナー      ※佐渡の柿餅本舗ホームページより抜粋
      柿餅本舗のホームページでも購入することができます。


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